どんなところ?(ざっくりとまとめると)
「八甲田山」という山はありません
八甲田山と名がついた単独峰は存在しません。
18の成層火山や溶岩円頂丘で構成される火山群の総称が「八甲田山」です。
(18の山々をまとめて、それら一帯の呼び名となります)
18の山々とは?
八甲田山系の18の山々の中では、「大岳」(おおだけ)(1,585m)が主峰となります。
また、南北2群の火山に分かれています。
・北部八甲田山系
・南部八甲田山系
北部より、
・前嶽・田茂萢岳 (1,324m)
・赤倉岳 (1,548m)
・井戸岳 (1,550m)
・大岳 (1,584m) ★主峰
・小岳 (1,478m)
・高田大岳 (1,559m)
・雛岳 (1,240m)
・硫黄岳 (1,360m)
・石倉岳(1,202m)
北部より、
・逆川岳 (1,183m)
・横岳(1,339m)
・猿倉岳 (1,354m)
・駒ヶ峯 (1,416m)
・櫛ヶ峯 (1,517m)
・乗鞍岳 (1,450m)
・南部赤倉岳(1,290m)
標高は?
標高1,585m です。主峰である「大岳」(おおだけ)の標高です。
青森県の最高峰「岩木山」標高1,625mに次ぐ、2番目の高さとなっています。
火山なの?
活火山です。
2016年12月1日より気象庁指定の常時観測火山となっています。
火口内では火山灰、噴気、火山ガス等が突発的に噴出する可能性があります。
世界でも有数の豪雪地帯です
明治35年に青森の歩兵第五連隊が雪中行軍の演習中に記録的な寒波に由来する吹雪に遭遇し、210名中199名が遭難死した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)が発生しています。
この事件をもとに、新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」が書かれています。
また、この小説は映画化もされています。「八甲田山」(出演:高倉健、北大路欣也)。
登山コース
高田大岳コース
高田大岳は登山道がほぼ一直線に頂上までつながっており、八甲田山系の登山道の中で最も厳しいコースとして有名です。
八甲田大岳コース
酸ヶ湯温泉を起点に、ロープウェーを使わず八甲田山の主峰大岳に登る登山ルートです。
しっかりした登山装備が必要ですが、約5時間の日帰りで八甲田登山を楽しむ周回ルートとして多くの登山者に親しまれています。
山麓には高層湿原や樹林帯があり、稜線の高山植物も楽しめ、何より八甲田山の最高峰である大岳からの眺望は圧巻です。
下山後には酸ヶ湯温泉で汗を流す楽しみもあります。
どうやって行くの?(アクセス)
マイカー
車で行く場合には、東北自動車道を北上しましょう!
有名な人気スポットは?(イチオシ)
大自然に囲まれた絶景ポイントが広いエリアに点在しています。
・世界有数の二重カルデラ湖である十和田湖に浮かぶ遊覧船
・優美な自然に包まれる奥入瀬渓流沿いのハイキング
・絶景を眺められる八甲田山登山やロープウェー
十和田・奥入瀬・八甲田地域の美しい四季が味わえます。
まめちしき(トリビア)
映画の舞台にもなっています
「八甲田山」
新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作とする日本映画です。
1902年(明治35年)に青森の連隊が雪中行軍の演習中に遭難し、210名中199名が死亡した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材に、極限状態での組織と人間のあり方を問いかけた作品です。
冬に雪山登山をする前に、この映画を見て、自然の過酷さを改めて認識し、登山に臨むことをおすすめします!